2009年12月26日土曜日

曲の聴き方・・・

I-POD TOUCHで劇的序曲を聴いていたら、
Uさんに聴かせてほしいと言われお貸しした。
電車の中ではあったが、自分のパートの譜面を見ながら
熱心に音の確認をされていた。

振り返ってみれば、私はそのような聴き方をしたことが無いことに
気づいた。
指揮者だからでも無いと思うのだが、曲の全体を聴き、
いろいろなパートの音がここで目立っているな、
こういう効果を作曲者は意図して作曲したのかなと
思いながら聴いていたことに気づいた。
曲を聴きながら自分なりにイメージを確立していたようである。

他団体の演奏を聴いたら、そのイメージに引っ張られるのでダメだという方もいる。
それも間違いではない。
曲全体がわからない段階では、他団体の音源を参考にイメージを
沸かせ、自分なりに曲の仕上げ方を考えてみるのも良いと思う。
要はいかに自分なりの曲を創り上げるかだと思う。

人間、自分なりのイメージを確立することが大事で、
曲についてもいろいろと聴いて、そこから自分なりのイメージを
作っていけば良いのだと思う。
学生時代、臨床心理を専攻していたが、
私が専攻した夢分析は、「イメージの心理学」と呼ばれていた。
絵画療法、箱庭療法、遊戯療法、音楽療法・・・
いずれもイメージを改善する心理学であるが、
私は無意識にイメージ心理学を音楽解釈に入れていたのかもしれない・・・

0 件のコメント: