劇的序曲を平日練習されたと聞いて、
劇的序曲の解説を探してみた!
あった、見つかった!!
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カペレッティは1906年イルプレットロ主催
第一回コンソルソにおいて、「フローラ」が第二位を獲得、
1911年同第四回コンソルソで「劇的序曲」第一位に選ばれた。
この曲は壮大な”序”を持つソナタ風作品と見られる。
重苦しい雰囲気で始まるAllegroの主題が次第に展開され、
急速で豪快なフィナーレで終焉を迎える。
序奏部冒頭の主題を生かした突き刺す様なffのフレーズは、
聴く者、弾く者の心を捉えずにはおかない。
武井守成・・記・・
『この人物は、一種の変質的作家である。一般に最も馴染まれている
「フローラ」でさえ、かなりアブノーマルな風格と手法とを
持っているという感を一般に与える。
彼は決して凡庸な作家ではない。
強いて言えば結局妥協性の少ないエゴイストなのだろう。
そしてそれは長所であると同時に短所なのである。
彼の大作として知られる「劇的序曲」は、合奏団競演奏の課題曲
として選ばれたことさえある。
しかしながら、おそらく今日まで十分な作曲家を満足せしめた演奏は
一回もなかったのではなかろうか。
同時にこれを満足して指揮し得たコンダクターもまたひとりも
見出せなかったのではあるまいか。
親しみ難いカペレッティ。けれども、決して近寄れない作曲家ではない
と考える。』
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そんなすごい曲をやろうというのね・・・
どうしたら「近寄れ」るのか・・・
カペレッティに会ってみたかったな。
気さくなお兄さんの吉水さんには会ったことはあるが???
しかし、武井さんの解説は深イイ話だ。
そして、名文だ・・・
この時代の方々の文章は総じてかたいが、
名文が多いと思う。
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