2010年2月1日月曜日

「譜面通り」の先にある愉しみ  高嶋ちさ子

会社の会長からこれを読めと言って頂いたSMBCの雑誌の中に
下記記事があった。
なかなかおもしろそうだったので、書き留めてみた。
考え方は大いに参考になると思える。
(SMBC・・・三井住友FGの略)

この記事は私を慰めてくれたのかもしれない。
我々も腕は下手かもしれないが、こういう音楽を聴いてもらいたい
という強い思いを持って演奏会を成功させたいものだ!

今日から2月。残り3ヵ月半。
しっかり頑張っていこう!


<<「譜面通り」の先にある愉しみ  高嶋ちさ子>>より

大学卒業後、アメリカの大学院に留学したのですが、
ここで初めて団体でのレッスンを経験しました。
3人くらいでレッスンを受けて、皆で意見交換します。
すると、きちっとでき上がったものしか人前で見せない
日本の学生と違って、アメリカの子たちは中途半端でも
堂々と発表するんです。
それまで自己嫌悪に陥ってばかりだった私でさえ、
「私はもっとちゃんと弾ける」と自信を持ったほどで(笑)、
衝撃でした。
 しかも、アメリカの先生はどんなにひどい出来でも
必ず褒めるんです。そして「もっと自分の色を出せ」とか
「自分の気持ちを音にぶつけて」とおっしゃる。
技術よりも音楽性、個性だというんですね。
でも、そのころの私は、音楽というのは譜面通りに弾くこと
が第一で、弾けてないのに個性なんて本末転倒だと思って
いました。だから、先生の言葉をほとんど理解できなかった。
個性を出すことの重要性が分かるようになったのは、
つい最近です。
 ヴァイオリンの演奏は、極端に言えば誰が弾いても同じ。
それでもコンサートに来ていただくためには、やっぱり
私にしかできないものをつくっていかなきゃダメなんじゃ
ないか。演奏活動を続けるなかで、そう感じるように
なりました。もちろん、音で個性を表現するのも重要なんで
すが、それだけじゃなくて、トータルでコンサートを
「見せる」ことも大事なんじゃないか、と。

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