別れの曲
フレデリック・ショパン
練習曲第3番
フレデリック・ショパンが作曲した独奏ピアノ曲。
遅いカンタービレの練習で、右手が内声部を弾きながら、
旋律の音量を維持しなければならない。
日本においては、「別れの曲」の名で広く知られる。
日本では『別れの曲』の愛称で広く知られるが、
これは、1934年のドイツ映画の邦題『別れの曲』
(当時の欧州映画は数ヶ国語版をネイティブの俳優で
同時撮影する慣習があり、日本ではなぜかフランス語版
が公開された)で同曲が主題となり
物語が展開していったという経緯に因む
この練習曲は速度の点でショパンの他の練習曲の大部分と
異なっている。ショパンの時代以前の練習曲で
必要とされた技術的な妙技からの大きな変化であり、
技巧よりもむしろ、旋律的なフレージングの表現力と
レガートの雰囲気を引き出す事が重要である。
彼が生まれたポーランドへの愛が高い質で顕現されており、
評論家にはピアノのための詩、ロマン派作品として
高く評価されている。
彼の弟子の一人、アドルフ・グートマンとの
レッスンでこの曲を教えていたとき、
ショパンは「ああ、私の故国よ!」と泣き叫んだという。
ショパンはまた、「一生のうち二度とこんなに美しい旋律を
見つけることはできないでしょう」といった。
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