上場企業になると障害者を何人か雇用しなければならない。
昨日、急遽障害者の方がお越しになられたので、
面接を実施。職安の当社への連絡漏れである。
この方の責任ではないので、面接は実施。
聞けば、美容師を目指したが、1日16時間労働で
心身共にまいって、2ヶ月で辞めてしまったとか。
確かに一見、美容師と思えるような服装をした女性である。
当社を受ける前には、音楽教室や音楽療法の学校の事務を
受けたが、障害者というだけでその場で不合格と言われたそうだ。
高校を出たばかりで、どうしたら良いかわからないと言う。
いろいろと聞けば、ピアノが得意であることがわかった。
ベートーベンの「月光」が好きでよく弾いていると言う。
ピアノに向かっていると落ち着くと言う。
確かに心身の障害で脚も不自由になっているようだが、
ワープロもできる、エクセルも高校で授業で教えてもらったと言う。
「私もそうだけど、大概の社会人はエクセルは独学だから、
がんばってみたら。」
「できれば音楽はいつまでも続けたら良いよ。
音楽で気分も変えられるし。音楽療法はその際たる例ですしね。」
「気分を落ち着かせてくれる音楽、ピアノがあって
良かったね。」
と励ましておいた。
2週間に1回は病院通いで休むそうです、断りますかと
役員さんに聞けば、採用しといたらと言う。
少し作戦勝ちか。
ということで盆明けから採用となる。
自転車で30分もかけて来て頂くのは恐縮だが。
障害者というだけで不合格にする会社も未だにあるのか
と思いながら、音楽のすばらしさを再認識。
音楽家と精神分析という本もあるくらい、
有名な作曲家は、何らかの精神疾患を持っている例は多い。
大江健三郎さんの息子さんもそうだが、
そういう方の方が感性が研ぎ澄まされていると思える。
ただ、現代世界では社会適応がしにくいだけで。
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